イタリアではスパゲッティーを食べるときにスプーンを使わない人が大半です。皿の上で丁度いい一口サイズにくるくる巻き取る方法を知っていればスプーンを使わなくてもスマート&綺麗に食べられますよ!簡単なので真似して現地人ぽくスパゲッティーを食べてみてね。
私もやってたスプーン使い

イタリアに住むなんて思ってもみなかった20代前半まで私も”上品・『通』っぽい”という理由から、外食でスパゲッティーを食べるときにフォークとスプーンを両用していました。
イタリアンレストランに行けば当然のようにカトラリー籠の中にフォーク/ナイフ/スプーンが入っていて、スパゲッティを食べるときはそこにいる若者やご婦人が左手にスプーンを、右手にフォークをもって、麺をクルクルスプーンの上でからめとっていましたっけ。
麺類というと、ずるずる音を立てて食べる文化がある日本。
パスタを食べるときに”ずるずる”と鳴らないよう、誰かイタリア人(TV?)によって『スプーン法』が広められたのかなぁと想像しています。私はこの食べ方を、イタリアに留学するまで続けていました。
使わなくなった理由
イタリアに渡り、他の外国人留学生やイタリア人と食事をする機会を持った最初の食事会で”誰もスプーンを使っていない”ことに気付きました。コロンビア人もアメリカ人もウクライナ人もブラジル人も…。
いやぁ、危ない危ない…。私がスプーンを使った食事法をする事で、彼らの日本人全体に対する見方を歪ませてしまうところでした。当然みんなと同じNoスプーンでスパゲッティーを食べました。
その後、どこに行っても食事時に用意されるのはスープ系が出ない限りフォークとナイフのみなんだと学び、現在に至ります。
イタリア人の食べ方
場数は日本人とは比較にならないくらい子供のころからフォークでスパゲッティーを食べているイタリア人ですが、今まで色々な人と食事の機会を持ったけれど、決して皆がみんな綺麗な食べ方をしているわけではないという事も知りました。
- 音に気を付けながらも”すする人”
- フォークに巻き終わらないまま口に運ぶ人
- 太く巻き付けて大口で食べる人
- 皿と顔の距離が近い人などなど
みんな好きなように食べてる。
※片手を膝に置いて食べる人も良く見ます。
そんな訳で、イタリアではタブーとなる”ずずっずずずっ”という強い音さえ出さなければ、食べ方は自由なのかもしれません(笑)
上品に食べたい

そうは言っても、うどん大好きな私としては長年の癖で少しだけすすってしまう事もあったりして、周りの知人は見てみぬふりをしてくれるけれど私自身がとても恥ずかしい思いを感じていていたところに、スパゲッティの食べ方について紹介していた雑誌に出会いました。
「日本人なのに綺麗に食べるじゃないか」と言ってほしいくらい品のある食べ方で凄く気に入っていて、(少しアレンジをしているものの)娘二人にもこの方法でスパゲッティーを食べるよう教えています。
他の人との食事の際に、私も娘達も恥をかかずに済んでいます。夫の食べ方はノータッチ(笑)
綺麗に巻く方法
まず、自分の口に合ったスパゲッティーの本数を知る必要があります。私は4~5本なので、以下、それで説明をしています。
それではそれでは、やってみようー。
- 麺を巻き付ける場所を皿の手前に確保して、そこに4~5本のスパゲッティーをフォークの端で引き寄せる。
- フォークを垂直に立てて皿の上でクルクル巻き付け、
↓
麺山から麺を引き(上げて)寄せてクルクル
↓
引き寄せてクルクル… - 麺の端が巻き取れるまで繰り返したら終わり。
巻いて~引いて、巻いて~引いて…。魚釣りみたい(笑)

スパゲッティー本数を7~8本にすると。フォークからこぼれてしまい私の口ではパクっと食べられませんでした。

思った以上に太っちょになった場合は、麺の量を減らして再挑戦!これで、口周りが汚れない一口サイズのスパゲッティを取ることができます。
終わりに
イタリア人の親せきを連れての日本旅行中、入ったイタ飯屋さんで彼らも日本人がスプーンを使ってスパゲティを食べている姿を見ました。 だけど、それを特別変だとは批判しませんでした。
なぜならば、イタリアでも上手くスパゲッティを食べられない人はスプーンを使って食べるからだそうです。
”すする麺”に慣れている日本人が”すすらない麺”を食べるのは難しいだろうから、スプーン使いは納得できるよ、と言われました。
確かに一理あるなぁと思った反面、
『日本人は不器用だな』と言われているようで…悔しい。
スパゲッティーを食べるのにスプーンを使ってらっしゃる方!スプーンを使わなくても上品に食べられる方法がありますよ。と、今回の食べ方を広めたい気持ちになったのでした。
スパゲッティを食べる機会があればぜひこの方法を思い出して挑戦してみて下さい!数回練習すれば要領がつかめると思います。
それではまたっ!チャオー。
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