Tシャツヤーンの自作と市販品の比較・自家製ヤーンに適した生地とは

 市販のTシャツヤーンで作品を作って気づいた『古着で作る自作ヤーンとの違い』を書いておきます。また、自分でTシャツヤーンを作る際に生地選びを失敗して上手く紐にならないということがあったため、素材が異なる6つの生地を実際に切って対策を考えてみました。

市販のTシャツヤーン

 イタリアの田舎町の洋品店で、大きくてずっしりなTシャツヤーン玉がたった3ユーロ(≒400円)で販売されており、本当に3ユーロなのか疑いながら購入したら本当に3ユーロで驚いたサニーです。だって日本の相場だと1000円超えるんですもの…。

 これまで自分の古着を切り刻んでTシャツヤーンにしていたものの、出来上がるのはせいぜい小物作りが限度の長さだったため、ようやく大型作品が作れるかとワクワク!

 できあがったのは私のスリッパと鍋敷き。

 中型作品ですが、いつも作っているTシャツヤーンのアクセサリーパーツと比べたらかなり大きいし、作り終えた満足度も違いました!

 スリッパの底は同じ型を2つ編んで重ね合わせて厚みを持たせ、甲部分も私サイズにピッタリ調整。(鍋敷きも2重です)

 これを履いて驚くのは、靴下が無くても比較的暖かいという事!厚手の布スリッパが靴下代わりになっているようで、深夜にトイレに行って布団に戻るまで足がポカポカしたままでいられるのは嬉しい発見でした。

 本格的な寒さになる12月以降も、このままだといいな~。

 あと、スリッパの音がパフッパフッに変わったことも気に入っています!

市販品と自作Tシャツヤーンの比較

 作品を作っている過程で『自作Tシャツヤーン』との違いをいくつか感じました。1種類の市販品しか試していないので、単なる個人の感想として捉えて下さると有難いです。

市販Tシャツヤーンの特徴

良い点
  • 紐の長さが十分にある
  • 直ぐに広い範囲を編める
  • 厚みのある作品に仕上がる
  • ポコポコした編み目がカワイイ
  • 編む際に目を拾う場所が分かりやすい
  • 糸くず・埃がほとんどでない

 一玉使い切っても同じものを買い足せば良いし、色だけ変えたいという時も市販品から気軽に好きなものを選べるのは大きな利点です。また、ある一定の範囲を編むのに自作ヤーンや毛糸と比べると明らかに手数が少なくて済むのは時間の節約にもつながります。

 実際に編んでみると、市販品は中心の作り目から2周しかしていないのに対して、既に他の2つより大きくできました(左から 市販品、自作ヤーン、毛糸)

 そして、厚みも他と比べると4倍以上違っています。

 これらは元々の紐幅が違うから起こる事柄ですが、自分の古着を幅広で切ると当然長さが出にくくなります。正直言うと、”その太さと長さで何を作ったらいいか分からない”ので、私はいつも細く長く切るようにしています(ゴニョゴニョ)

気になる点
  • 太いかぎ針が必要
  • 紐と紐のつなぎ目がある
  • 編むときに力が必要
  • 大型作品になるほど重量になる
  • 洗濯しづらく乾きにくい

 数年前にダイソーさんでかぎ針セットを買ったときに一番太いかぎ針を見て「こんな太いの使う機会なんてないよ」と思っていましたが、今回その太いかぎ針でもアップアップなくらい編む作業に苦労しました。原因は、紐と針の太さが微妙にズレていたからです。それで、編み方によっては上手く紐を捕らえられなかったり、引き出しにくい場面が生じました。もっと太い紐を使う時は、それに合わせたかぎ針を用意しなければならないなと感じました。

 そして、私が勝手に思い込んでいたのが悪いんですが、市販品には無いだろうと思っていた紐と紐のつなぎ目があって少し凹みました。まぁ製造上仕方がないのかもしれませんね。

 編む感覚は、毛糸のように軽~くではなく一目一目がっしり編んでいく感じです。だからカギ棒は自転車のハンドルを握るような持ち方にしました。力が入ってやり易かったですが、やはり疲れます。

 そうして出来たスリッパは、今まで使っていたゴム製スリッパと違って重量があり笑ってしまいました。片足でも重いです。最近は履きなれたので気になりませんが、この重さはひょっとすると脚の筋力強化につながるかもしれないな…と少し期待しながら使っています。

 次に洗濯の話。スリッパを使って2週間もすると底がうっすらと汚れてきたため、試しに洗ってみる事にしました。

 ぬるま湯に洗剤を溶かして底だけ洗おうと思った当初と異なり完全びしょびしょになった上、水を含んでかなりの重さに!10月下旬の室内で途中絞ったりしながら乾くまでに4日要したのです(笑)

 Tシャツヤーンの中型~大型作品を洗う際には春か夏、若しくは乾燥機がおススメです。

自家製Tシャツヤーンの特徴

良い点
  • 思い出を残せる
  • 古着のリサイクルになる
  • 0円で始めることができる
  • 紐幅を好きに調整できる
  • 編む際に目を拾う場所が見やすい
  • 個性的なパーツ作りができる

 子供が小さいときに良く着ていた服、お気に入りだったのにいろいろな事情で着れなくなった服などが、Tシャツヤーンにしたおかげで他のファブリック品に生まれ変わり、もう一度使えるようになるのは結構嬉しいものです。また、ただ単に着なくなった古着も同じように活用できますね。ウチでは状態の良い古着はTシャツヤーンに、そうでないものは使い捨て雑巾にしています。

 また、Tシャツヤーンって何だろうと思ったときに家にあるTシャツを切って試すことができるため、自分に合う合わないが手軽に知れていいなと思います。実際私も自分のTシャツを切り刻んでTシャツヤーンっていうものを知りました。

 そして、自分でTシャツを切り刻むという事は、好きな太さの紐を作れるという事!これで、目的に合った作品が作りやすくなります。市販品にはない融通の利き方が好きです。

 実は毛糸を使って編む作業が苦手なんですが、それは毛がふわふわしていてかぎ針を入れる穴が分かりにくいからです。一方、Tシャツヤーンはというと、それが全くありません。どこまで、どんな編み方で進んだか、次はどこにかぎ針を入れるのかがハッキリ分かります。これについては市販品も同様です。

気になる点
  • 生地選びを間違うと紐にならない
  • 紐にすると柄が内側になる
  • 埃がでる
  • 布と布のつなぎ目が多く出てしまう

 最初に私がTシャツヤーンを作ったとき、コットン100%が良いという記事を見てその通りにしたら成功したんですが、2回目に同じ条件で作ったTシャツヤーンは全く紐になりませんでした。これについては後ほど考察したいと思います。

 次に、柄がある生地は紐にすると柄が内側に回り込んで見えなくなってしまいます。裏も表も見た目が変わりない生地なら大丈夫なんですが、地味に気になる問題です。また、Tシャツを切ったり、編んだりする作業後は机の上が埃だらけになるため、私はマスクを着用するようにしています!

そしてTシャツの脇部分も紐の一部になる為、Tシャツヤーンを使っていると度々ピョコピョコが出てきます。 編んでいると表側には目立たないようにできますが、裏返すとピョコピョコ。 アクセサリーパーツを作るときは邪魔になるので、取り除くようにしています。

総評

 こうやって書き出してみると、市販と自家製のTシャツヤーンは、それぞれの良いところ気になるところを補完しあっているなと感じました。

 両者は別物として、作りたいものによって使い分けるのが良いんでしょうね。

 中型~大型作品なら、潔く市販品を買って思う存分編んでみるのも良し、自家製ヤーンでパッチワーク風に色々な紐をつないでみるのも良し。

つまり、良いも悪いも分かった上で、
作品作りを楽しむ!
これに尽きます。

自家製ヤーンに適した生地について

 家にあった良く伸びる古着を選んで、Tシャツヤーンらしく布を切って引っ張ると紐端が丸くなるかどうか調べてみました。

  • 最初はコットン100%

     一方は成功、もう一つは布っきれのままでした。成功したものは布地がサラサラ、紐にならなかったのは凸凹…。これが原因かな?

  • ビスコース生地

     ビスコースはレーヨン素材の一種で、テロテロっとした服に使用されていることが多いです。

     これも、一方は成功したものの100%ビスコースの方は何も変わらないままでした。手触りの違いはあまりなかった気がします。

  • 綿とポリウレタンを含む生地

     ポリウレタンは天然ゴムの代用品として開発されたらしく、柔軟性・伸縮性に優れています。

     結果は2つとも成功!!!ポリウレタンのゴム性質から、引っ張った際に良く伸びて、手を放すと最初よりもっと収縮しようとしたのかなと考えました。

 同じ素材でも伸びたり伸びなかったりするため、なかなかTシャツヤーンになる生地を正確に選び出すことができませんが、Tシャツを切る前に、袖や裾部分で20㎝ほど細く切ってみて、伸ばした後にどうなるかテストすると、早めに大丈夫かどうかの判断がつくので私はそうしています。

Tシャツヤーンの作り方:古着・使わなくなったTシャツの活用法
工程を細かく分けてTシャツヤーンの作り方をご紹介します。TシャツヤーンとはTシャツ生地で作られた紐のことです。伸縮性あるTシャツを選びましょう。これで作る小物や雑貨は毛羽立ちが少なく、しっかりした弾力ある手触りで適度な重みが特徴です。

おわりに

 私が作った二重底スリッパ(長さ26㎝)を完成させるのにかかった時間は約4時間くらいでした。

 YouTubeを見ながらやっていきましたが配信者の方と使っている紐の太さが違ったため、その通りに作ったら長さが30㎝近くになっていまして、もちろん最初からやり直しました(笑)。皆様もお気を付けくださいませ。

 作るのに慣れていなくて大変でしたが、市販のTシャツヤーンでスリッパを作ってみて良かったです。何よりあったかいし、適度な弾力があり踏み心地も良いし、子供たちも私から奪って履きたがるし、底と床の摩擦が少ないので遊べたりします。

 それではまた!ちゃお~

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